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2009.08.15 (Sat)

「護憲の本」感想 2.戦争絶滅受合法案

とある所で、「戦争絶滅受合法案」というものを記事にしていた。

憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本 」の中で取り上げられていた。

この本の感想を記事にしていて、長くなったので、3つに内容を分けてみる。
「護憲の本」感想 1.自衛隊
・「護憲の本」感想 2.戦争絶滅受合法案(本記事)
「護憲の本」感想 3.雑感(所謂「9条護憲」「9条改憲」について)

それでは、先ず、「戦争絶滅受合法案」全文を記載する。


【More・・・】

戦争絶滅受合法案

戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。
即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として招集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし。

1.国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。
2.国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
3.総理大臣、および各国務大臣、並びに次官。
4.国民によって選出されたる立法部の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。
5.キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。

上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として招集されるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。
但し健康状態に就いては招集後、軍医官の検査を受けしむべし。

以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中看護又は使役婦として招集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし。



面白い法案だと思う。
ただ、幾つか疑問はある。

その疑問を書く前に、先ず、この法案の背景について。(以下、戦争絶滅受合法案 より引用。)

著書『日本ファシズム批判』(1932年)が発禁処分をくらうなど、大正デモクラシーきっての評論家・長谷川如是閑が、有志らとともに自ら創刊した雑誌『我等』の巻頭言(1929年1月号)で、デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが起草し制定を促すべく各国へ配布した「戦争を絶滅させること受合ひの法律案」(「戦争絶滅受合法案」)なるものを取り上げている。

とのこと。
続く文章の中で、

たとえホルム大将や法律案起草が架空のものであったとしても、長谷川がのちに貴族院議員として日本国憲法制定に参加したことからして実に興味深い。ここにその巻頭言「戦争絶滅受合法案」(「長谷川如是閑集 第二巻」岩波書店刊)を紹介するが、今もって、けだし妙案であろう。(江原 元)

とあり、「ホルム大将や法律案起草が架空のもの」である可能性に言及しているが。

この法案を読んで、先ず出てきた疑問。
○この法案が施行されている状況下での戦争はどうやって終わらせるのだろう??

戦争終結の決断をするであろう立場の人が亡くなってしまう可能性がある。

○この法案が実施されたら、本当に戦争はなくなるのだろうか??

・・・・ただ。
この法案が「成立しない」というところに、この法案の妙味があるらしいので・・・・私の疑問その1とその2は、ナンセンスなものであるかもしれない。


○それでは、この法案は『戦争をする国の本質を捉えている』のだろうか??

「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」本文中より、関連記述を記載する。

(この法律は成立しない、ということをうけて)
逆に言えば、この法案はやはり戦争をする国の本質をとらえているのです。国家元主を中心とした国家の権力者達たち、そして彼らと利益を共有する者たちが自分たちの権力や利益を確保し、あるいは拡大するために国民を犠牲にして行うのが戦争の典型的な形である。国家の戦争とは、国民の犠牲のもとに権力者たちが領土を獲得したり、資源を獲得したり、権益を拡大していくものなのです。そういう真実をこの法案は正確に捉えて暴露しているということなのです。(本文p.102より)



●「戦争」とは何か??

クラウゼヴィッツの「戦争論」によれば、戦争もまた外交の一形態である。(訂正があります。後述参考)


決して、「権力者たちのためのもの」ではない。
そうなってしまっているとしたら、その状況は許し難いものではあるが、それを「戦争の本質」としてしまってはならないと思う。

●「国」とは何か??

国のために人々があるわけではなく、人々の幸せのために国ができているのです。(「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」本文p.3より)


決して、「権力者たちのためのもの」ではない。

よって、この法案は『戦争をする国の本質を捉えている』・・・・とは、私には思えないでいる。

自分では最前線にたたないという「権力者たちの本質」を捉えていると、いえるとは思うし、それで面白いとは思うけれど。
(そもそも重要人物は最前線にたたない、という前提で、戦線が作られているとは思っている)

~~~~~
戦争絶滅受合法案、でネット検索をしていて。
妄言はゾンビのように を見つけた。(そういえば、こういう記事だったんだ。懐かしいな。)
で、本文中に書かれてある、『てっくさんから(の)詳細きわまる反駁エントリ』を読みたいと思ったのだけど、リンク先が読めなくなっている。

なので、「反駁エントリー」をご存じの方、済みませんが教えて頂けませんか??


~~~~
8月21日追記:
『クラウゼヴィッツの「戦争論」によれば、戦争もまた外交の一形態である。』この言葉について、miracleさん からご指摘がありました。
該当箇所は、本文中の記載ではなく、私の反論部分でしたので、お詫びと共に正しい文面を記載させて頂きます。

クラウゼヴィッツの「戦争論」によると、「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 戦争論 (クラウゼヴィッツ) より、引用。)



ご指摘、ありがとうございました。
EDIT  |  22:25  |  読書  |  TB(0)  |  CM(3)  |  Top↑

Comment

この法案は100%ジョークの範疇で解釈するべきで、真に受ける人間は「お察しください」

さて、戦争というのは普通選挙があって議会がある国では普通人気のある政策です。第一次世界大戦で人々は喜んで戦場に行きました。日本で近代以降支持されなかった戦争はシベリア出兵くらいです。

んで、

国家の戦争とは、国民の犠牲のもとに権力者たちが領土を獲得したり、資源を獲得したり、権益を拡大していくものなのです。

これは違うと思います。「領土を獲得したり、資源を獲得したり、権益を拡大していく」主体は国民なのです。しかし、現代の我々は領土や、資源や、権益が国民の幸福に直結しないことをよく知っています。そして、権力者は我々の中から出ます。斉藤の著書は全てこの「権力者は我々の中から出る」という考えが欠落しています。だから読むに値しないのです。

しかし、

>クラウゼヴィッツの「戦争論」によれば、戦争もまた外交の一形態である。

って本当にこいつ戦争論読んだのか?
戦争とは「他の手段による国政の継続」であって外交だけに限っていないのだが。
miracleさん |  2009.08.19(水) 02:29 |  URL |  【コメント編集】

>なので、「反駁エントリー」をご存じの方、済みませんが教えて頂けませんか??

RSSリーダーにエントリが残っていたのでご入用なら内容をHTML化してサーバに上げましょうか?
内容は誰かの与太が伝言ゲームででかくなっていく話の検証。騙された貴男は馬鹿という感じです。
miracleさん |  2009.08.19(水) 02:37 |  URL |  【コメント編集】

♪あ・・・・ありがとうございます・・・・。

>>クラウゼヴィッツの「戦争論」によれば、戦争もまた外交の一形態である。

>って本当にこいつ戦争論読んだのか?
戦争とは「他の手段による国政の継続」であって外交だけに限っていないのだが。

すみません、おかしかったでしょうか。
1)この、クラウゼヴィッツの「戦争論」については、本文中の記載は何もありません。私が、「反論部分」として記載しました。
(参考:http://plaza.rakuten.co.jp/pinkladylove/diary/20090805/など。)
2)私は「戦争論」を読んだことがありませんでした。
考えてみると、確かに「戦争もまた外交の一形態」だと得心がいったので記載しました。
ですが、『「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E4%BA%89%E8%AB%96_(%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84)・・・ですね。
済みません、本文訂正させて頂きます。
ご指摘ありがとうございます。

「戦争論」も読んでみたいとは思っていますが、今はまだ余裕がなくて。
「面白いほどよくわかるクラウゼヴィッツの戦争論―難局に勝利する戦略発想と指導者の条件 (学校で教えない教科書) (大沢 正道 (著))」は、本記事作成後に見つけたので読んでみたのですが・・・・(苦笑)

>RSSリーダーにエントリが残っていたのでご入用なら内容をHTML化してサーバに上げましょうか?

是非読んでみたいです。
お願いします。
アカリ |  2009.08.21(金) 19:59 |  URL |  【コメント編集】

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