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2007.08.09 (Thu)

平和~核武装論の帰結

豊島樽彦「集団的自衛権」(岩波新書,2007)を読んでいて。

興味深い記述があったので、書き出してみる。

「核の傘」について。

1.「核の傘」の堅持とミサイル防衛の推進を同時に唱えることは矛盾している。
2.日本独自の核武装は不要である。



詳細を以下に記載する。

【More・・・】

1.「核の傘」の堅持とミサイル防衛の推進を同時に唱えることは矛盾している。
 1)「核の傘」
  ・核抑止=懲罰的抑止
 仮に相手が核攻撃を加えてくれば強力な破壊力をもつ第二撃によって相手社会を壊滅させるという「脅し」によって第一撃をうたせない。
  ・核抑止を他国にまで拡大したものが「拡大抑止」つまり、「核の傘」である。
 2)ミサイル防衛=拒否的抑止
 相手が撃ってきた弾道ミサイルを迎撃する防衛能力を保持することで、「相手の目標達成を阻止し、相手にそうした攻撃が無益であると認識させてその実施を思いとどまらせる」というもの。
   ↓
 ならば、なぜ報復攻も恐れずに相手は弾道ミサイルを撃ってくるのか?
 それは、核攻撃の「脅し」を「理性」によって認識できず「懲罰的抑止」も機能しないような相手が登場してきたから。
   
 つまり、ミサイル防衛の論理は、「核抑止力」が機能しない、あるいは失敗するであろうことを前提に組み立てられている。
 =「核の傘」を強調するとミサイル防衛の必要性は減じ、ミサイル防衛を強調すると「核の傘」の必要性は減じる。


2.日本独自の核武装は不要である。
○軍事レベル:中国や旧ソ連・北朝鮮も遠距離射程のミサイルを所持しているのに、使用されたことはない。
○政治外交的レベル:最重要の課題は「体制の生き残り」であるから、獲得される軍事的能力はあくまで「体制の生き残り」のための手段である。
※テロリストは、「破壊活動」を展開することが自己目的である。


ここで。
「日本の核武装がもたらすシナリオ」を記載しておく。

 唯一の被爆国であり、非核三原則を「国是」として揚げ、世界に核不拡散を唱えてきた日本がNPTから脱退するということになり、加盟国の多くもそれにならい、核武装の権利を正当化することになる。
 そのことにより、テロリストによって核にアクセスできる機会が飛躍的に高まり、核とテロとの結合という、今日における最も恐るべきシナリオが現実味を帯びる可能性が増大する。



~~~~~~~~~~~~~~~

国相手だと。
「滅びまい」とする抑止力が働く。
けれど。「破壊活動」を展開することが目的であるテロリストには、抑止力が働かないから、使用されてしまうかも知れない。
本当に怖いのは、此処なのだろう。
  
~~~~~~~~~~~~~~~
平和~人間への信頼 (「平和」関連記事リンクです。)
EDIT  |  23:06  |  ちょい真面目<平和関連>  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

Comment

♪コメント、TBありがとうございました。

 ご意見に賛同します。
 特に、ミサイル迎撃を完璧にしての核武装論は、自国の安全を図りながら、相手国の殲滅を可能にする、非常に非人道的かつ無意味な行為を志向していることを意味します。
 人として、それは採ってはならない道だと思います。
 では。
眠り猫 |  2007.08.10(金) 04:49 |  URL |  【コメント編集】

眠り猫さん、コメントありがとうございます。
(私の「ちょい真面目」カテは私の勉強ノートでして、稚拙な部分も多いですが、ご容赦願います)

大事なのは、「人として」の部分だと思うのです。
教育関係の本で読みましたが、「人間にとって必要なのは共感力である」と。
私は戦争については、文献等でしか知りませんが、「痛みや苦しみに共感する」姿勢が、戦争回避への道と、思うのです。

貴ブログ、勉強になります。
又、お邪魔させてください。
アカリ |  2007.08.10(金) 08:36 |  URL |  【コメント編集】

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